Just a Reminder

記憶の吐き出し口として、やや長めの作文のような備忘録。

今日の幻影

今日は都心に出る用事があり、定刻は過ぎていたが目的地から程近い駅に降り立った。お昼過ぎ、いつも私は一駅隣からあっという間に着くその駅までの数分でおにぎりを一つ食べる。電車待ちの駅のホームで、または車内で、どちらも何故だか少し気が引けるのだが、時間の都合上仕方ない。

 

今日もおにぎりを食べ、着いた駅のホームでも飲み込みきれないおにぎりを食べつつ、ふと横を見ると、、、多分あの人は、私の知り合いだ。知り合いと言うか、先輩。

 

口元を慌てて押さえる。ヘッドホンを少し動かし、音楽に集中する。ちょっとわざとらしかっただろうか。挨拶した方が良かっただろうか。そもそも、あれは本当に知り合いだった?

その人があそこにいる可能性は充分ある。しかし、このもぐもぐ時に出くわすか?にわかには信じがたい。万が一もぐもぐの瞬間を見られていたとしたら、恥ずかしい。

 

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先日最寄りの駅近くを歩いていたら、できれば遭遇したくない人を見掛けた。想い出の人、会いたくない人、私のことを避ける人。沢山の言葉で形容できるその人。

記憶が台風のように渦を巻いているとすれば、私のいる場所に押し寄せる二個の台風の内一つは、その人が深く関わっている。

・・・・・・多分、幻影だったと思う。

 

別の機会には高校の同期に遭遇した。自分でも全くよく分からないが、何故だか話し掛け、不審に思われながらもその人本人であることが確認できた。こちらは本物のようだ。

 

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街中を歩く時、人の顔を見ることができない。視力が悪いので、その気はなくても結果として睨んでしまう。私としてはその人が自分の知り合いか否か確認したいだが、他人でも知り合いでも嫌な思いをさせたくないため、歩いている時には俯くか前だけを見るか、または空を見上げるしかない。

そんな中、今日みたくたまたま知り合いを見付けてしまうと動揺を隠しきれない。急な出来事には対応できず、ウィットに富んだ対応などできるはずもない。

 

かと言って、例えば視力が良くなれば解決する問題なのかというとそうでもなく、何にしてもダメじゃないかと落ち込む今日この頃だ。