Just a Reminder

記憶の吐き出し口として、やや長めの作文のような備忘録。

気に入っている漫画と漫画家さんの話(1)

久し振りに投稿する。

私の現在のご身分上(例え嫌々だとしても)文章を読み、且つ書かなければいけないので、"お仕事"以外の時には書きたくないと思ってしまう。

そんな逃げが私をブログから遠ざけていた。

 

2ヶ月間、色々とあった。

その色々はまだまだ続くのだが、それはまた追々にして・・・

 

************

先程まで『Quick Japan vol.134』(以下、『QJ』)の「鳥飼茜」特集を読んでいた。

(詳細は、願わくは自分で手に取って読んで欲しいけれど↓↓)

www.ohtabooks.com

 

 

父親にそれとなく『地獄のガールフレンド』の1巻を進められて以降、私は鳥飼さんの漫画を読むことが、趣味兼気晴らしの1つになっている。

 

『地獄・・・』(鳥飼さん等は『じごガー』と略しているが、私はフルでタイトルを読み上げるのが好き。とは言え、ここでは省略。)は、生活も性格も異なる女性3人がルームシェアをする中で、世の中の広く性に関すること等々明け透けと話し合うところを描写している。

紹介してきた父親は、私がその頃ジェンダーに関する文献を貪っていたために、ネットで見付けた『地獄・・・』が参考になると思ったらしい。(尚、そのWebページは確か、以下の福田フクスケさんのものだが、彼は冒頭の『QJ』でも大量の文章を寄稿している。)

woman.excite.co.jp

 

2年前の春、確かその1巻は週に1回だけ伺っていた隣町の大学近くで購入したのだが、その時のことは2年前の記憶にしてはよく覚えている。

印刷された福田さんの紹介文を熟読し、ネット検索で祥伝社のHPを見て、迷いに迷った上での購入。

 

何故迷ったかと言うと、私はこれまでの生活の中で漫画をあまり読んでこなかったからだ。買うなんて、もっての他。

周囲に漫画好きが多かったため、寧ろ漫画を読まないことをアイデンティティにしている節があった。

数少ない漫画経験も、名探偵コナンシリーズの三十何巻から十数巻分、今となっては殆ど記憶がない。あとは、Dr. スランプアラレちゃん。こちらの方がまだ記憶に残っているような・・・

 

とにかく、無駄に下調べをした上で、いつもは行かない本屋さんで購入し、覗き見感覚で読み終わった頃には、考えが膨らみすぎて2周目を読み進めていた。

私が思うところを代弁しているだけでなく(特に奈央さんの発言はそうなのだが)私が思うより深く、または別の角度で物事を見ている人がいるんだなと素直に感心した。

 

公式を筆頭に言っている"デトックス"的な要素は勿論あるけれど、それだけでは済まされない人間臭さを感じる登場人物が、とても魅力的に感じたのだ。

絵自体も長く見ていて飽きない上手なものだったため、尚更ハマったようだった。

 

手元に当該の本がないので、書評は後日として・・・と書いたところで、『QJ』の話に入る前の前置きが長すぎる。
文字数も1,200字を超えている。原稿用紙なら4枚目だ。

QJ』の話は次に廻すとして(元も子もない)、ここではその後の展開を軽く追っておくと、以下の通りだ。

 

************

『地獄・・・』の1巻で楽しい想いをした私は、2巻が発売されるまでの約1年間を持て余し(確かそう)、彼女が他にどんな作品を書いているのか調査した挙げ句、『先生の白い嘘』(以下、『先生』)数巻(確か3巻分)と『ユー ガッタ ラブソング 鳥飼茜短編集』をまとめて購入。

 

特に、『先生』を買うかどうかは『地獄の・・・』以上に迷った。それは、『先生』に触れることで私の中の何かに抵触しそうだったからだ。

『先生』が描き出す目を背けたくなるような描写は、ただでさえ読者を遠くへ撃ち放つと思うが、主人公である(といって良いはず。)高校教師・原美鈴の"レイプ体験"に対する本人の評価は、とても他人事には思えず、私の中のタブーを露にすると感じたのだ。

ただただ被害者であるはずの美鈴は、その体験の原因の一端を自分に求める。

私がこうだったから・・・というように、分かり得ぬことを何とか説明するため、彼女は自分の自由意思をその理由に持ち込むのである。

そうじゃないと理解し得ない、そのように。

 

読んでいる私ですら、嗚咽しそうなこの描写を、描く本人はよくやりきったな、とつくづく思ってしまう。

美鈴を中心に登場する人たちは、少し婉曲的な表現で、また時にはえげつない程の直接的な表現で、"私の感情"を表現していく。

 

屈折しているように思えるかもしれないが、私には現実にしか見えなかった。

先の『地獄・・・』が現実のユートピアだとすれば、『先生』は現実の中の現実である。勿論、どれも(例え題材とする事実があったとしても)フィクションであるのだが。

 

と言う訳で、購入までに抵抗感溢れた『先生』でもあっさり次巻を楽しみにする読者へと早変わりした。

その後、かの鳥飼さんはWebや雑誌上のインタビュー記事にしばしば登場するようになり(正確に言えば、私自身がその動向を注目するようになり)、

他方の私自身はTwitterや口頭で細々と親しい他者に宣伝しつつ――

ジェンダーに興味あるなら是非」 とか言う適当な文句から、「漫画は今まで殆ど読んでなかったんだけど、この漫画のここはこんな感じで凄く考えさせられる」  といった少し真面目なものまで多数。現在になってやっと、私の周囲の人たちは、私がよくTwitterでリツイする漫画家さんとして認知する程になり、その中には面白そうだから読んでみたいという稀有な人材も幾らか出てきている。

どんどんと貸すから、是非私と漫画を主軸にお話しして欲しい。

――彼女の新作を待つようになった。

 

基本的に単行本でしか買わないので、雑誌上の1話ごとの動向は追っていないが、『マンダリン・ジプシーキャットの籠城』はタイトルが何となく印象に残り、雑誌を立ち読みしてしまった(買ってません、ごめんなさい)。

早く単行本で出版されないかな~

 

以上の如く、鳥飼さんの漫画や鳥飼さん自身のインタビュー記事を追いつつ現在に至る。

QJ』(10月24日発売)前日には、

○『先生』8巻、

○『ロマンス暴風域』(以下、『ロマンス』)1巻、

○『鳥飼茜の地獄でガールズトーク』(以下、『トーク』)

の3冊同時発売、しかも10月29日(今日じゃん!)には『トーク』出版記念のトークショーが行われるということで、かつてない金欠状態に陥っている私に対する拷問は深刻な状態だと判断される()

 

彼女の複数の著作と、インタビュー・トーク記事を読み、思うところもまた多いが、今度こそこの記事は終わりにしよう。

続きはまた明日以降に。

 

だって、もう2,800字近く書いているんだもん。家で書き始めて、往復の電車でも書いて、出先でもオフラインに耐えながら書いて、また家で書いているんだもん。

だから皆さん。

 

おやすみなさい、さようなら。